上司の話を聞くくらいなら文豪の話を聞け「必読書150」

上司の話を聞くくらいなら文豪の話を聞け

これは、上司との人間関係に悩んでいた時、幼馴染が諭した言葉。

そういえば、5年ぐらい前も「俺に相談するくらいなら、漱石に相談しろ」と言われ、

「なぜ親身にならずに、漱石に責任放棄をするんだコイツは」と腹が立ったこともあったな。

 

「そんな悩んでいる暇あったら、このリストにある本を読んでみろ」と

 ドラえもんばりに、ポケットから出し、

 オススメしてくれたのが必読書150という本。

 

 今回は、とりあえず、興味が出たので、素直にアマゾンでポチッと。

 

必読書150

 

とりあえず、本の序文から、強烈。

 

「カントとマルクスフロイトも読んでいないで、何ができるというのか。(・・・)われわれはサルにもわかる本を出すことはしない。単に、このリストにある程度の本を読んでいないような者はサルである、ということだけである」

 

ということは、私はサルである。

 

プラトンマキャヴェッリデカルトパスカルスピノザキルケゴールなど、西洋の経済学者や哲学者から、川端康成太宰治三島由紀夫大江健三郎石川啄木谷崎潤一郎坂口安吾といった日本の文豪まで、人間だったら読まなければならない150の本がリスト化され、オススメポイントを、例のように、どぎつい言葉でたまに書かれていて面白い。

 

毎日読んでも、きっと死ぬまでには、読み終わらないかもしれない。

ちなみにこのリストは創世記や旧約聖書まで含まれていて果てしない。

 

とりあえず、掻い摘んで、読んでみた。

 

幼馴染の調子でいうと、

人生の絶望を太宰によって寄り添ってもらい、三島は心の葛藤を教えてくれ、彼に共感した。気持ちに押し寄せるこの不安の原因をパスカルが説いてくれる。

 

 

コロナ渦で友人と飲み会に行けない人は、

あるいは、友人と飲んでいてもなんだかあまり面白みを感じなくなった、そんな時は、

スパイスとして、ぜひ偉人たちの声を傾ける、絶好の機会かもしれない。

 

補強テキストとして、NHKの100分de名著は優秀で、

ざっとリストの60%ぐらいはカバーしてくれているから、心強い。

ぜひ、NHKオンデマンドに加入して、アーカイブを覗いてみて欲しい。

 

ちなみに幼馴染はリストにはないが、ウェルギリウスのアエネイスと戦っているらしい。

 

みんなに幸あれ。

 

 てしこ